国 産 表 示

「国産こめ油」「輸入を含むその他のこめ油」科学分析でほぼ判別できるようになりました。             偽装表示もチェックできるようになります。 

当組合の会員各社では、国内で発生する米ぬかを使用したこめ油について「国産」表示を行うことで、我が国で唯一自給可能な植物油である国産こめ油の普及を進めてまいりました。

このような中で、近年の米の消費減少に伴って、そこから生産される米ぬかも減少し、こめ油の原料が不足して参りました。一方、健康志向や安全安心のイメージを抱く消費者の増加に伴い、こめ油市場が急速に拡大し、輸入原料を使用したこめ油もまた広く流通し始めております。このような市場環境において、当組合では国産こめ油の継続的な普及を後押しすべく、製品の成分を分析することで、原料が国産であることを科学的に担保できる指標について検討を重ねてまいりました。

そこで、原料となる米の種類で判別できないかと、研究を重ねました。

世界各国で栽培される米の品種は、主に長粒種(インディカ種)短粒種(ジャポニカ種)に大別されます。インディカ種は世界の米生産の大部分を占める一方、ジャポニカ種は日本とごく一部の地域に限定されており、世界全体の生産量としては限られています。

日本国内で栽培される品種は専らジャポニカ種であるため、いわゆる「国産こめ油」の原料(米ぬか)はほぼすべてがジャポニカ種に由来します。

さらに、長粒種(インディカ種)と短粒種(ジャポニカ種)の間には成分上(ビタミンE組成比(α/γ)の明確な違いがあり、これを原料原産地の特定に応用することが可能となりました 出典:[1

この結果から、国産米ぬかを原料としたこめ油であれば、上記の研究で出された値となると考察しております。

また、当組合において実際にサンプル調査を行った結果でも、組合員各社が製造する国産こめ油は、ビタミンE組成比(α/γ)において上記の研究結果と同じであることを確認しました。さらに、サンプルを分析中。

(組合員各社のデータは今後掲載予定)。


この値は、国産米ぬかを原料とした「国産こめ油」であることの基準になり得ると考えています

当組合では、この指標が一般的に認証されるよう、更に検証を重ねてまいりますとともに、国産こめ油の市場拡大と信頼性向上に向けた取り組みを推進してまいります。

[1]Endo, Yasushi, and Kiyotaka Nakagawa. "Differences in the compositions of vitamin E tocochromanol (tocopherol and tocotrienol) in rice bran oils produced in Japan and other countries." Journal of Oleo Science 70.4 (2021): 503-507.


 Journal of Oleo Scienceに掲載のデータ及び考察

出典:Endo, Yasushi, and Kiyotaka Nakagawa. "Differences in the compositions of vitamin E tocochromanol (tocopherol and tocotrienol) 
   in rice bran oils produced in Japan and other countries." Journal of Oleo Science 70.4 (2021): 503-507.